おしっこ漏れちゃう~営業ガール・涙の恥辱責め 3
体験版
第2章 白昼の歩道橋から放尿を……
梅雨は明けたのだろうか。
ムッとする蒸れた空気の中にも、ささやかではあるが心地よい初夏の風が混ざり始めていた。
雲の欠片が見当たらない青い空からは、力強さを増した太陽の日差しが燦々と降り注いでいる。
そんな中、白く輝かされたコンクリートの階段には、背格好の大きく異なる人影が二人分写し出されていた。
「なにをしている? さっさと昇るんだ」
「嫌です。それだけは許してください」
幹線道路をまたぐように歩道橋がかけられている。
スロープするように設けられた階段の中腹あたりで、勝彦と舞衣子は立ち止まっていた。
「俺の言うことが聞けないってことだな」
「でも、そんなこと……無理に決まっています」
勝彦が階段の上に両足を揃えて乗せたまま、腰をひねるようにさせて見下ろしている。
数段下にある階段の踊り場で、対する舞衣子の方は手すりにしがみつくように身体を寄せて、首を左右に振り続けている。
腰を『く』の字にさせ、明らかに意識させる形で太腿から下をきつく閉じ合わせていた。
「無理かどうかは、俺が決めることだ。第一、歩道橋の上からおしっこをすることの、どこに無理があるって言うんだ?」
「そんな……大きな声で話さないで。誰かに聞かれたりしたら……」
「恥ずかしいのか? オマ〇コを丸出しにして、道路に向けておしっこをするのと、ここで俺が大声で喚き続けるのと、どっちだ? なんなら、ここに記録されている写真を昇ってくる連中に見せてもいいんだぞ」
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世間の常識で捉えるなら、無理に決まっている。
いや、常軌を逸しているというべきだろう。
しかし、勝彦とはそういう男なのだ。
『おしっこフェチ』という性癖と物心がついたころから付き合い、四十路にしてようやく手に入れた師玉の女体を、今、この瞬間も思うままに操れるのである。
皺の寄ったズボンのポケットに差しこんだ男の片腕は、少々年季の入ったスマホを掴み出していた。
それを太い親指の腹で操作させ、画面に映し出されるあられもない画像を目の前の舞衣子へと見せつけた。
「俺は本気だからな。というより、これだけのコレクションを一人で鑑賞するのはもったいないってことだ」
夜のベランダで全裸のまま放尿する舞衣子の姿に、その舞衣子自身が顔をそむけている。
そんな彼女に対して、勝彦は意味深なセリフを加えた脅しを浴びせた。
(とりあえずは、あのジジィを驚かせてみるか)
勝彦の視線が歩道橋の麓へと流れていた。
片目の視野の端では、羞恥に身を焦がしている美しい女体を鑑賞させながら、恰好のターゲットを捕捉する。
「舞衣子の恥ずかしい写真を、まずはあの爺さんに拝ませてやるからな」
「あぁ……う、嘘……ウソ、でしょ?」
「嘘かどうかは、お前の目で確かめるんだな」
伏せられていた舞衣子の瞳が、勝彦の声と視線を追いかけていた。
覆う毛を失い、ツルリと頭頂を光らせた一人の年老いた男へと向けられる。
「お暑い中、階段を昇るのは大変でしょう」
見下ろして、それでも腰は屈め気味に、営業社員として培われた下出でなうえに気遣いのある言葉遣いで。
勝彦は、舞衣子が『嘘』と願った行為を即座に実行していた。
顔面を悲痛なほど強張らせる彼女を、相変わらず視界の隅っこで愉しみながらも、律儀に会釈を返してきた年寄りな男にスマホの画面をさらりと見せつける。
「やめて……お願い……」
数段下にいた舞衣子が、勝彦の脇へと駆け上がってきた。
引きつらせた顔つきのまま、ひそめた声で哀願し、スマホを持つ腕に白くて細い腕を伸ばそうと……
迫って来る年寄り男には、動揺しきった眼差しを送って……
「少し休憩されたらいかがですか? ここなら風も少し吹いていますし、私もさっきから休んでいるところなんです。部下の彼女と一緒にね」
「ほう、ではワシも……」
柔らかな声音のままに、勝彦は伸ばされた腕を追い払っていた。
そして、非常に気になるのである。
年寄りの目がスマホに食いついたのを確信して、それをさり気なく前へと差し出した。
「ヒィッ……!」
呼吸を飲みこむようにして悲鳴が聞こえた。
それを心地良いバックミュージックにしてみせながら、勝彦は年寄りの顔の変化を観察する。
「これはまた……くふふふっ……」
「ツマラナイものをお見せてして、申し訳ございません」
「いや、なんの。久々になかなかの目の保養をさせていただいた。そこのお嬢さんにも感謝じゃな」
幅広な額に汗の粒を浮かべた年寄りは、スマホの中の女と、目の前に立つ舞衣子とを見比べていた。
フレッシュな若さを感じさせる紺色のレディーススーツに包まれた肢体を、ツマ先から頭のてっぺんまで舐めるような目で這いまわす。
さらには煙草のヤニが染みつき黄ばんだ前歯の間から、ヌルリと舌を覗かせる。
醜いしわがれの顔を綻ばせる。
「良かったな、舞衣子。お前の放尿姿も役に立ったじゃないか」
「ひどい……本当に、そんな……」
ただの脅しであると。
これは恥辱な行為へと責め立てるためだけの、脅迫の道具の画像だと。
老いを忘れた粘着質な目線が、しつこく舞衣子の全身にまとわりついていた。
けれども動揺の極みに達した乙女心は、それに気を回す余裕さえ持ち合わせていない。
覇気のない訴えと、焦点の合わない眼差しと。
現実として受け入れたくない幻の世界だと、この光景は……
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